「声をあげても、何も変わらない」という絶望を、「声が社会を動かす」という確かな実感へ。
日本における「デジタル民主主義」は今、大きな岐路に立たされています。市民の意見を集める仕組みは増えましたが、それが実際の政策や社会の変化に結びつかなければ、「結局、参加しても意味がない」という幻滅(逆の強化学習)を生み出し、市民参加そのものを後退させてしまいます。
ゲームやアプリにおいて、ユーザーが熱中して繰り返す行動のサイクルを「コアループ(Core Loop)」と呼びます。そこには、行動に対する明確な「報酬(成果)」が組み込まれています。
私たちは、日本の民主主義にこの「コアループ」を実装します。「声をあげる → 政策が変わる → 社会が良くなる(満足感)」という小さな成功体験を一刻も早く生み出し、それを複製可能なモデルとして日本中に広げていくための実践プロジェクトです。
本プロジェクトでは、最初の成功事例(ユースケース)として、深刻な社会問題となっている「オンライン広告詐欺」の対策を取り上げ、以下の4つのステップでサイクルを回します。
AIと専門家の知見を掛け合わせた「オンライン市民会議」 一部の声の大きい人だけでなく、社会の縮図となるような多様な市民(ミニパブリックス)を層化抽出で100〜500名規模で選出し、オンライン会議を実施します。
合意を「提言」で終わらせず、政治・行政へ接続する 市民が導き出した合意リストは、メディアやSNSを通じて広く社会へ広報します。同時に、政府や政党(自民党のプロジェクトチーム等)、関係省庁へ情報共有を行います。 政策決定者たちに市民会議へのオブザーバー参加を働きかけるなど、エンゲージメントを高めることで、単なる要望ではなく「無視できない社会の総意」として実際の法令化や政策へ影響を与えます。
Civic Techによる「言い訳できない」システム実装支援 行政が新しい規制を作ろうとしても、「技術的に難しい」という理由でプラットフォーマー(MetaやGoogle等)に対応を拒まれたり、省庁間で責任がたらい回しにされたりする壁があります。これを打破するため、民間(Civic Tech)側から具体的な解決策(リファレンス実装)を提供します。
データが証明する「社会の変化」と市民の満足 構築した通報システムや新たなルールが実際に機能し、詐欺グループのアカウントが迅速に削除される流れを確認します。最終的に、警察庁などの統計データで「実際の被害件数・被害額が減少したこと」を証明します。
社会課題が解決され、市民の満足度(=声が反映されたという報酬)が上がることで、プロジェクトの「コアループ」が1周し、次の市民参加への強力なモチベーションを生み出します。